最終形態
PCか、紙から描きだして、インクジェット印刷したものを
スキャニングしてPCで描き込んで、それをまた印刷して
の繰り返しを数回するとできるのがDimension-0の絵。
デザインフェスタで展示した二種類のA0ポスターも
(製品のためではない絵)同じような手法で完成したものを飾っていた。

この場合カードもポスターも最終形態はコピーされて刷られたもの
になっている。カードについては製品であるし、特に自分のサインが
入ったりもしない。企業が生産終了するまでコピーができる。
この点には何の不満もない。

ポスターは出力センターに印刷してもらってそのまま額に入れた。
刷りあがったインクジェット用のマット紙に上から描き込んだりも
しなかった。たぶんこの紙に書き足そうとしたものならところどころ
の染料は溶け出し、紙は歪んでしまうだろう。マジックでサインなら
入れられるだろうが、一時のディスプレイのために刷られたモノで
ある。対光性にも乏しい。 なにしろ物質感がない、ほんとにインクが
乗っているのかとおもう。学校の課題でやったシルクスクリーンは
本当に紙の上にインクが載っている感じがした。

何が言いたいのかというと、
①スキャン→プリント→スキャンの繰り返しで絵を作っていく
②つぎはぎしたりして、PCデータとしていい感じになる
③出力→展示→加筆可能な出力物に加筆→物質感をもった作品→展示
というように持っていきたいのだ。
自分の絵はプリンタの色も画材の色も両方欲しているのだ。

そこで疑問が沸いた。
加筆可能な出力状態で印刷してもらったとして、絵の具を使うのであれば
水張りをしないとグニャグニャになるのでは?それ以前に水張りなんてできるのか?
inkAIDを使用する以外の方法がひとつあった。

キャンバスに顔料で印刷して、上から加筆する方法。
僕が普段使っているインクジェットプリンタはA4染料インクだ。
染料と顔料の違いについてはこちらを参考にしよう
家庭用で顔料が使えるインクジェットプリンタで
しかもA3サイズを超えるものをみてみる。
A2(59.7cm×42cm)サイズを出力できるPX-5800

本体¥147,800+梱包送料¥1,575+保険料¥22,170=¥171,545(どすパラ3年延長保障)-1700(ポイント)=169 845円
>3年間修理費はかからないとして分配すると1日あたり169円の使用量

インク代純正
[A2]1枚あたり・・・高精細 1440×720dpi 136~180円(印刷面が多い場合を予測)

インクジェットキャンバス・・クレサンジャパン
[A2]1枚あたり・・・152cm×1200cm>A2が60枚で34700円> 578円

プリンタ本体を考えない材料代だけの値段
[A2]1枚あたり・・・136+578=714~ 758円

プリンタ本体の値段を分配して3年間に60枚製作した場合
>18日ごとに1枚印刷
[A2]1枚あたり・・・169×18+136+578=3 756~3800円

プリンタ本体の値段を分配して3年間に120枚製作した場合
>9日ごとに1枚印刷
[A2]1枚あたり・・・169×9+136+578=2 235~2279円
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職人、刷り師、会社に委託した場合

ジークレー/ジークレー専門工房・J prints ジェイプリント
12色刷りの複数のメーカーの最高位の最新機種
通常の出力センターとの大きな違いは、試し刷りが無料でできると言うこと
高密度の画質と顔料インクを使用し耐光性、耐水性に優れて
A2データ持込出力キャンパス(マット仕上げ、ロール、ドイツ製、加筆向き)・・・8,000円

マイキャンバス/クレサンジャパン
(キャンバスについての説明はあるが、プリンタについての詳細がない)
マイキャンバスは木枠も含めてきちんと組まれたものである
写真を印刷すると絵画的な雰囲気すらでる
F10号・・・(53.0cm×45.6cm・・A2にもっとも近いサイズ)=18400円
印刷の参考はこちらから(うほっこれはいい印刷www)

ピエゾグラフ/ピージーラボ
<プリンタ>PX-9500×2(顔料系PXインク採用、B0ノビ対応)
PX-9000(顔料系PXインク採用、B0ノビ対応)
色校正をする場合は回数制限なし、細部にわたる色構成
エプソンのプリンタを用いて製作した作品の総称をピエゾグラフと呼ぶらしい。
A2データ持込出力のみ色調補正なし1枚あたり・・・7200円 (キャンバスはもっと高いかも)
A2データ持込出力色調質感調整あり1枚あたり・・・116500+7200=123 700円


アーカイバル/版画工房アーティー
価格・・・ウェブでは内緒、要問い合わせ
工房・作家との一体感、版画とは美術品とは?
他と比べて最も言っていることに共感、好感のもてる工房
海外直輸入で価格設定を欧米のそれと同じに低く設定

EPSONプリンタを導入すると
コスト的には1/2以下で刷れることになりそう・・・
決定的な違いは プロの工房職人と作家が色や品質にこだわって、何度も刷りなおしたり
して作っていくか否かってとこだろうか。工房アーティの版画についての話は必見

そしてここまで調べといてなんだけど、おれ なにやってんだろうっていう
気になってきた。うん、作品つくろ・・・・

おまけ
インクジェット印刷したあとに対UVワニス有り無しの退光する割合のテスト

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