ホテルギャラリーの開放感

以前書いた「ホテルの2階~5階」の部屋を借り切り、
各部屋にギャラリーが入ってバスルームやベッドや洗面台までも
展示スペースとしてしまうAGNESホテルでの展示に行ってきた。
http://www.artatagnes.com/

人の多さは、通路は特に混んではいないものの
部屋のドアから出入りするときにちょっと混雑するのと、
作品を見るときに移動しずらいぐらいの多さだった。
それでもとても盛況だと思った。部屋という空間に入るのは
多少気がひけるものだが、それをものともしないにぎやかさ
と自由な雰囲気を感じた。
5階まであるのに各フロアはひっきりなしに人が出入りしてた
から、http://tcaf.jp/のときよりも下手したら来場者は多いの

ではないだろうか?しかし、よく1000円の入場料を払って
わざわざ見にくるものだと思った。

ホテル内に飾ってあるところをみると普段ギャラリーで展示
されているよりも室内でそのものを飾ったときのオブジェとして
意識して見る事になった。ああトイレのあのへんに置きたいな
とか寝室の壁際に飾ったらどうかなどというシュミレーションができる。
客層もちょっとお部屋のインテリアにいいのないかしらという
雰囲気で見にくるというか、購買欲が強そうに見えた。
芸術に資金を投資する余裕や意欲がありそうな人たちが多いように見えた。

一つ一つの作品に関してはhttp://tcaf.jp/で見た作品のほうが
惹きつけられるものを感じたものが多かったと思う。
F10号ぐらいの大きさのジクレー版画作品があった。
紙に素描したものを版画にしたのだろう。
ジクレー版画はだいたい値段は4万円~だった。
販売が決定したものには赤いシールのようなものが貼られていて、
自分が見たものは一種類につき15枚ぐらい貼られてるものもあった。

今回の展示は額装された平面作品よりも、バスルームの扉を開けたら
バスタブに映像が流れていたり、音が聞こえたり、インスタレーション空間が
できている箇所がおもしろかった。バスルームというのはとてもいいものだ。
他の客が作家と話したり、道をゆずりあったりしている部屋の中でも
さらに隔離された狭い空間の中で一人で入っていくのがいいのだ。
暗いバスルームで展示がしたい、と思った。





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